アナタの歯のホームドクターを目指します。

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院長のコラム

万緑の中で吾子の歯が生え揃っても歯並びがよくないといけませんよ。

木々の緑がとてもさわやかな季節になりましたね。

萬緑の中や吾子の歯生え初むる 中村草田男

親なら誰しも我が子の健やかな成長を願うものです。しかし、歯が生え揃っただけでぬか喜びしていいのでしょうか?

綺麗な口元は会う人に好印象を持たれ、その後の人生が大きく変わってくることがあるかもしれません。ただ乳歯はどうせ永久歯に生え変わるからと不正咬合を放置していていてはよくありません。

今の時期は学校検診があり、不正咬合があると、健診結果のお知らせの紙にチェックされて保護者に渡されます。しかし不正咬合の欄にチェックがないからといって異常がないわけではありません。例えば出っ歯すなわち上顎前突、歯科検診において上顎前突としてチェックされる基準は歯科医師会によって決められており、それは極端な上顎前突に限られます。私は長年歯科検診をしていますが、上顎前突と記述したことはありません。これは実態とは違うのではないかと思います。

それから受け口、すなわち下顎前突、これは歯科検診でチェックされるのは3歯以上の逆被蓋と決められており、2本以内の反対咬合をチェックするかは、その先生の裁量に任されており、不正咬合としてチェックされないことも多いと思います。しかし、1本だけの反対咬合も健康に悪影響を及ぼすことがあるのです。

また、奥歯の反対咬合や鋏状咬合もありますが、検診では見逃されてしまうことも多いと思います。

更に、昔はかわいいものとされた八重歯は外国ではドラキュラの歯として忌み嫌われます。見た目だけでなく、咀嚼機能や健康の面でも悪影響を及ぼすことがあります。つまり八重歯が咬合に参加していないため、その後ろの歯の第一小臼歯が犬歯の役割をすることになり、そのためかみ合わせに狂いが生じるのです。

さらに、かみ合わせだけでなく、歯の並び具合も咀嚼機能、健康面に影響を及ぼしてきます。正常な歯並びは、左右対称な放物線の形をしています。それ以外の歯並び、例えば狭窄歯列弓、方形等は正常な形態でなく、出来れば治した方がいいです。

私が日々研鑽している丸山咬合療法は、また新しい一歩を踏み出しました。すなわち咬合形態がかみ合わせ、あごずれの根源であるということです。その辺のところは更に研鑽を重ねて、皆様方の健康に貢献したいと思っております。

”歯並びをよくすることは、両親が子供にしてあげられる重要なことであり、両親から子供にへの生涯にわたる贈りものである”とコメントされたインタビュー動画がありました。そのように思って頂く方が少しでも増えればと願っています。

 

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