アナタの歯のホームドクターを目指します。

問い合わせ
診療案内
アクセス
未分類

入れ歯でステーキが食べたい!

自分は入れ歯をしているからやわらかいものしか食べられない、とあきらめていませんか?確かに全部天然歯で嚙むのに比べて、入れ歯をしている場合は咬む能力は多少低くなります。だからといって入れ歯を外せばいいわけではありません。外したらさらに嚙めなくなります。

入れ歯でもよく嚙めるようにするにはどうしたらよいか?まず入れ歯が合っていない場合は歯科医院で調整してもらわないといけません。また、入れ歯を作ってから長い、特に7年以上経っていたらもう合っていない可能性が高く、新しい作った方がいいです。

それでもよく嚙めない、そういう場合はどうしたらいいでしょうか?

アプローチとしては二通りあります。①入れ歯のかみ合う入れ歯の歯の面の形態、かみ合わせをよくなるように変える。②入れ歯の、歯茎に接触する面を調整、替える、です。

①についてですが、特に総入れ歯、それも顎の歯茎の土手の減りが多くて入れ歯が安定しない場合、かみ合わせをぴったり合わせることは実は簡単ではないのです。そういった場合、よく行われるかみ合わせの付与の形態として、ちょっと専門的な話になりますが、リンガライズドオクリュージョン、というのがあります。分かりやすく説明すると、上下の歯が多くの面で当たりすぎると入れ歯がガタガタして痛みが出やすくなる、であるので上下の歯が接触する面積を最小限にとどめるように、かみ合わせの調整をする、という手法です。確かに接触する面積を最小限にすると痛みの発生を抑えられるかもしれません。が、接触する面積を少なくする、ということは結果としてはよく嚙めなくなる、ということになります。

ではどうしたらよいか?ここでステーキを嚙むメカニズムを考えてみましょう。嚙む運動すなわち咀嚼運動は非常に複雑な動きをします。まずお肉を上下の歯で把持します。次にお肉を切る動き、つまりせん断がなされます。次にお肉を押し潰すすなわち圧断が行われ、そして最後に臼磨がなされ、お肉が咀嚼されるのです。このうちの圧断と臼磨が行われることにより、肉汁がじわっと出て来て美味しく味わえるのです。しかしながら先ほど述べたリンガライズドオクルージョンでは把持、せん断がよくできないので、”かめない”ということになります。

よく嚙める入れ歯を作るにはこういった咀嚼のメカニズムを熟知していないといけません。当院では、咀嚼運動を解析出来る精密機械を導入し、よく嚙める義歯を作るべく、日々診療を行っています。

では、夜も更けてきましたので続きはまた後日。

 

関連記事

Archive

PAGE TOP